- 放射線技師をやめた人の理由が知りたい
- 転職のメリットを教えて
- やめる前にできることって何?
本記事では、こんな悩みを解決します。
職場の環境が分かってくると、「ここで働き続けていいのかな?」と考えますよね。
くろぶち私も同僚が転職するたびに、ふと頭に浮かんでいました。
記事では実体験をもとに、下記の内容を解説します。
- 【実体験】放射線技師をやめた理由
- 放射線技師が転職するメリット
- 転職する前にできる3つのこと
同じ職場で頑張り続けることが、必ずしも「正解」ではないです。転職により、理想の生活を手にできる場合があります。
「今の職場に不満がある」「もっとよい環境を追い求めたい」という人は、ぜひ記事をご覧ください。
読み終える頃には、理想へと続く新しい道が見えてきますよ。
放射線技師をやめた理由


私が働いていた職場では、17年間で多くの人が退職しています。(私もその1人)
ただし、特別に環境が悪かったわけではないです。
厚生労働省の統計データによれば、放射線技師の平均勤続年数は14~15年ほど。
つまり、「生涯に1度は職場を変える」のが多数派というわけです。
退職理由はさまざま。ここでは、実際にあった例を紹介します。
同僚が放射線技師をやめた理由
私が働いていた職場で多かった退職理由は、次の3つです。
- 人間関係が上手くいかない
- 業務スキルが上がらない
- 好条件の仕事を見つけた
人間関係が上手くいかない
上司や同僚との間で信頼関係を築けず、やめてしまう人は多いです。
原因として多いのは、本人のコミュニケーションや行動力不足。報連相がない、返事をしない、サボるなど。



周りに「関わりたくない」と思われる行動は、自分の首を絞めるようなものです。
ただし、「上司や同僚に問題がある」こともあります。感情的に厳しくし過ぎる、不真面目な人が多数派など。
本人に非がなくても、環境が合わずに退職した人もいます。
業務スキルが上がらない
新しい業務に対応できず、やめてしまう人もいます。たとえば、こんな場合です。
- 興味を持てないモダリティの担当になった
- 年配で新しいモダリティに配属された
任された仕事を精一杯やるのは当然。ですが、どうしても苦手な分野はあります。
「得意なことを仕事にしたい」と思い、退職する人もいます。
好条件の仕事を見つけた
収入や環境のよい仕事を見つけ、やめる人もいます。
得意分野や資格を持っている人が多いです。



放射線技師の知識や経験を活かせる場所は、多々あります。
資格がなくても、10年ほど働いていれば何かしら得意な分野はあるはず。
今まで培ってきた能力を発揮できる仕事を見つけ、退職するパターンがあります。
私が放射線技師をやめた理由
人間関係や業務内容に不満はなかったです。私の場合は、仕事と家庭のバランスを取るために退職しました。
妻は精神障害を患っており、当時は介護が必要な状態でした。
でも、私の担当していた放射線治療は忙しく、帰りも遅い状況。十分なサポートができず、妻の状態は悪いままでした。



私も仕事と介護の疲れから、次第に「呂律が回りづらい」などの症状が出始めました……。
そこで、家族のサポートができない状況を打破するため、転職の道を選んだわけです。
私のケースが稀(まれ)だとは思いません。
他の家庭でも、子供の面倒や祖父母の介護などでサポートを必要とされ、疲労している人は多いはずです。
放射線技師を続ける「転職」もアリ


今の職場や生活状況に不満があるなら、転職は検討すべき選択肢の1つです。
ただし、放射線技師という職種を捨てず、働く場所を変える「転職」もあり。下記のメリットがあります。
- スキルや資格を武器にできる
- 働く環境の選択肢が多い
- 税金関係の手間が少ない
スキルや資格を武器にできる
培ってきたスキルや資格を「武器」に、今より条件のよい職場に転職できます。
即戦力になる中堅層を求める施設は多いです。実際に、優秀だった同僚は他の病院に転職し、重要ポジションに就いて活躍しています。



収入もかなり上がったとのことです。
放射線技師で転職すれば、今までの経験や知識、持っている資格が「武器」として使えます。
働く環境の選択肢が多い
放射線技師なら、いろいろな環境で働けます。たとえば、こんな選択肢があります。
| 比較項目 | 総合・大学病院 | 中規模病院 | クリニック | 健診センター | 画像診断センター |
|---|---|---|---|---|---|
| 当直・夜勤 | あり (必須) | あり (施設による) | なし | なし | なし (稀にあり) |
| 残業 | 多い | 普通 | 少ない | 少ない | 普通 |
| 人員 | 多い | 普通 | 少ない | 普通 | 普通 |
| モダリティ数 | 多い | 普通 | 少ない | 特定のみ | 専門的 |
| 業務の特徴 | 高度医療 急患 | 地域医療 幅広 | 一般撮影 受付 | スピード重視 | 画質 読影連携 |
収入や家族との時間など、何を重視するかで選択できるのが良い点。



私のように調子を崩しているなら、一時的にアルバイトで緩く働くのもありです。
働く環境の選択肢が多く、希望や状況に合わせて選べます。
税金関係の手間が少ない
フリーランスになると、税金関係の手間が増えます。具体的には、下記の作業を自分で行います。
- 所得税の確定申告
- 社会保険料の納付
- 住民税の納付
社会保険料や住民税は、振込用紙が定期的に届き、自分で振り込む感じです。



病院や企業に勤めていれば、事務職員が行ってくれる作業です。
放射線技師であれば、税金関係の苦労はしなくて済みます。
放射線技師のよくある転職先


いろいろな転職先があり、選択肢は多いです。たとえば、こんな転職先があります。
- 他の医療機関
- 医療機器メーカー
- 漏洩線量測定を行う業者
- 医療監視員
- WEBライター
他の医療機関
放射線技師として、別の医療機関に転職する人が最も多いです。
今の職場より良い条件(収入や環境)を選べます。



同僚には、給与の高さや自宅からの近さ、得意な仕事を求めて転職した人がいました。
10年ほど働いたスキルや資格を武器にすれば、好条件で採用される可能性があります。
医療機器メーカー
業務で使っている医療機器のメーカーに転職する人もいます。
機器に詳しいだけでなく、使う側の視点も持っているので、大手メーカーも欲しがる人材。
今までの業務経験を活かせる上、収入が上がるケースも多いです。



機器が好きな人なら、検討してもよい転職先です。
漏洩線量測定を行う業者
施設の漏洩線量を測定する業者に転職する人もいます。
私の勤めていた病院では、漏洩線量測定を業者に依頼していました。
測定者に聞くと、元・放射線技師が多かったです。
夜間の測定は少し大変ですが、報告書はテンプレートがあり、作成には苦労しなさそうです。
すでに放射線や測定方法の知識をもつ放射線技師には、有利な転職先といえます。
医療監視員
保健所などの行政職員として病院やクリニックへ出向き、立ち入り検査を行う職種。
公務員の安定した昇給と手厚い手当が魅力です。
募集は稀ですが、社会人採用や経験者選考で応募できれば、比較的簡単な試験で採用してもらえます。



法令に詳しく、書面と向き合うのが好きな人向けの転職先です。
WEBライター
サイトなどに掲載する記事を書く仕事。1文字あたり数円で依頼を受け、PCを使って執筆する感じです。
時間や場所に縛られず、作業できるのが魅力。
私も記事を書いていますが、家族の介護と両立しやすく助かっています。
放射線技師のように専門知識があれば、始めから高い文字単価で依頼される場合もあります。
今までの経験をフリーランスで活かせる、転職先の1つです。
放射線技師が転職するメリット


転職により問題を解決できる場合があります。
私や同僚の実体験からいえる、転職のメリットは次のとおりです。
- 家族との時間が増える
- 心身の状態を整えられる
- やりたい仕事に就ける
- 収入が増える
家族との時間が増える
当直がなかったり、時間外労働の少ない職場を選べば、家族と過ごせる時間を増やせます。
放射線技師なら、クリニックや健診センターなど。他の職種なら、医療監視員やWEBライターなどが当てはまります。
仕事に追われることなく、周りの人を大切にする余裕が生まれます。



私は家族の介護に力を注げ、病状を改善できました。
職場を選べば、家族との団らんを楽しめる生活が手に入ります。
心身の状態を整えられる
働き方を調整すれば、今までの疲労や不調を回復できます。
たとえば、当直や救急で走り回る病院から、落ち着いたクリニックに転職する。一時的にアルバイトで働くなど。
WEBライターで、マイペースに働くのもアリです。
私は病院で働いていた頃、忙しい仕事と家族の介護で、心身ともにボロボロになりました。
でも、フリーランスで無理のない生活になり、半年かけて徐々に調子を改善できました。
心身ともに、状態を悪化させるほど復帰が大変です。転職は、自分を守る1つの手段にもなります。
やりたい仕事に就ける
得意なことを活かせる仕事に就けます。



同僚には、透視検査が得意で健診センターに行った人、法令などが好きで医療監視員になった人がいます。
職場の方針や人員の状況により、希望の業務に配属されず、実力を発揮できない場合はよくあります。(雇用されているので、仕方ないことですが……。)
転職により得意な仕事を任され、実力を発揮すれば、より充実した日々を過ごせます。
収入が増える
今までの経験や知識を武器にすれば、転職先で収入を増やせます。
人員不足のため、即戦力を求めている施設は多いです。
たとえば、特定のモダリティ経験が豊富だったり、資格を持っていると優遇されやすいです。



複数の資格を持つ同僚は、大手の機器メーカーに転職していきました。
経験者を求める施設なら、好条件で採用してくれる場合があります。
放射線技師をやめる前にできること


今の職場をやめる前に、やっておくと良いことを3つ紹介します。
- 働き方を見直す
- 武器になるスキルや資格をもつ
- 転職エージェントに相談してみる
働き方を見直す
職場を変えずに、悩みが解決できないかを確認します。
たとえば、抱えていた仕事を割り振ったり、勤務体制を変えてもらえば、余裕をもった生活ができます。



私は妻の介護のため、退職する前の3年間は「時短勤務」にさせてもらっていました。
より良い環境に転職できたとしても、それまでが大変です。
まずは、今の職場で悩みを解決できないか、上司に相談してみるのもアリです。
武器になるスキルや資格をもつ
知識やスキルを磨いたり、資格を取っておくと、やめた後の転職が有利になります。
欲しい人材だと思われるほど、良い条件で採用される可能性が高いです。
特に「CT検査を10年間担当」「第1種放射線取扱主任者の資格あり」といった分かりやすい武器があると強いです。
見栄えのよいアピールポイントを見つけ、磨いておけば、転職するときの強力な武器になります。
私が第1種放射線取扱主任者試験に合格したときの効率的な勉強法については、下の記事で紹介しています。
転職エージェントに相談してみる
自分にどんなアピールポイントがあるのか、プロに相談してみるのも良い手です。
本人では気付けない強みを、見つけてもらえる場合があります。また、おすすめの求人があれば、紹介もしてもらえます。
今の自分でも需要があるのか、1度プロに相談してみるのもアリです。


放射線技師をやめた理由のまとめ


放射線技師がやめる理由として多いのは、次の3つです。
- 人間関係が上手くいかない
- 業務スキルが上がらない
- 好条件の仕事を見つけた
良い条件で転職すれば、こんなメリットがあります。
- 家族との時間が増える
- 心身の状態を整えられる
- やりたい仕事に就ける
- 収入が増える
機器メーカーや医療監視員など、選べる職種は多いです。放射線技師で転職しても、クリニックや健診センター、総合病院など、自分に合う環境を選べます。
統計データによると、生涯で1〜2回転職するのが多数派。放射線技師を続けるにしろ、職場を変える人がほとんどです。
今の職場に不満を抱えているなら、より良い人生を送るための1歩を踏み出してみてください。
医療職の退職方法は、一般の会社員と少し違います。心配な人は、こちらの記事を事前にご覧ください。


