給料がなかなか上がらない。この先の生活を考えると、少し不安になる。
そんなとき、「副業で少しでも収入を足したい」と考えていませんか?
- 副業がバレたら、職場で問題にならない?
- 当直も残業もあるのに、時間なんて取れるのかな
- 結局、月にいくら稼げるんだろう
結論から言うと、すぐにお金を足したいなら撮影のアルバイト、時間をかけて積み上げたいなら在宅のブログが向いています。どちらを選ぶにしても、就業規則の確認が先です。
私は総合病院で17年、診療放射線技師として働きました。そのうち、14年は放射線治療の専任です。
在職中には、クリニックでの撮影アルバイトと自宅でのブログ運営を、副業として両方経験しました。本文で紹介する報酬は、どちらも私が実際に受け取った額です。
くろぶち撮影バイトは3回でやめて、ブログは3年近く続けました。両方の本音を書きます。
- 副業を始める前に確かめたい規則
- 撮影バイトとブログで稼げた実額
- 辞めてフリーランスになる前の注意点
読み終えるころには、自分の生活で続けられる副業がどれか判断できます。本業を続けながら、収入の柱をもう1本育てる第一歩が見えてきますよ。
放射線技師は副業できる?


技師の資格そのものに、副業を禁じる決まりはありません。副業できるかどうかを決めるのは、勤め先のルールです。
- 自治体が直接運営する病院
職員は地方公務員。報酬を得る副業には任命権者の許可が必要(地方公務員法38条) - 法人が運営する病院
国立病院機構・大学病院・民間病院などは、法人の就業規則で決まる。公立でも独立行政法人が運営する病院は扱いが異なる - 本業への影響
寝不足や疲れで本業に支障が出れば、規則で認められていても問題になる - 情報の扱い
患者さんや施設が分かる情報は、ブログやSNSに出さない - 税金の手続き
副業の所得(売上から経費を引いた額)が年20万円を超えたら確定申告が必要(国税庁 No.1900)。20万円以下でも住民税の申告は必要
就業規則では、「副業」と「兼業」が別の言葉で書かれていることもあります。どちらの書き方にも目を通してください。



迷ったときは、人事の担当部署に確認すると安心ですよ。
国の考え方は、厚生労働省の副業・兼業の促進に関するガイドラインにまとまっています。
勤め先で副業が難しいとき
規則で副業が認められていない職場もあります。どうしても副業を続けたいなら、副業を認めている職場へ移るのも1つの方法です。
副業の可否は、求人票だけでは分からないこともあります。転職エージェントなら、応募前に担当者を通して確かめてもらえます。
放射線技師に強い転職サイトの比較は、次の記事にまとめました。
技師の副業は「現場」と「在宅」


技師の副業は、大きく2つに分かれます。資格を使って現場で働くか、知識と経験を使って家で働くかです。
| 副業 | 内容 | 時間の自由度 | 私の経験 |
|---|---|---|---|
| 撮影のアルバイト | クリニックでの 一般撮影・CTなど | 低い (日時が決まっている) | あり (在職中) |
| 健診のスポット勤務 | 健診センターや 健診車での撮影 | 低い | なし |
| 医療ライター | 医療・健康分野の 記事の執筆 | 高い | あり (退職後) |
| ブログ・note | 自分のサイトでの 情報発信 | 高い | あり (在職中から) |
| 講師・勉強会 | 学生や新人向けの講義 | 中くらい | なし |
報酬は募集によって差が大きいため、表には載せていません。撮影のアルバイトの今の相場は、次の見出しで紹介します。



私が在職中に試したのは、撮影バイトとブログの2つでした。
副業より先に本業の年収を上げたい人は、放射線技師の年収1000万は可能?で年収を上げるルートを紹介しています。
撮影バイトは稼げるが休日が消える


私が撮影のアルバイトをしたのは、技師になって2〜3年目のころです。放射線治療の専任になる前で、同僚からの紹介でした。
休日に、クリニックで一般撮影とCT検査を担当しました。報酬は、当時で半日1万円以上。時給で見ると、かなり良い仕事でした。
ただ、クリニックは車で30分以上かかる場所です。移動を入れると、休日のほとんどがつぶれました。



1回で1万円はうれしい額でした。それでも、休みが減る疲れのほうが大きかったです。
月1回のペースで3回ほど受けたところで、続けるのをやめています。
私の職場でも、同じようなアルバイトをしている同僚が何人もいました。お金を優先したい時期なら、十分に選ぶ価値があります。
今の求人では、クリニックの非常勤で時給1,300〜3,000円ほど、多くは2,000円台でした(2026年9月30日・コメディカルドットコムで確認)。
- すぐに収入を足したい
- 休日を仕事にあてても平気
- 通える範囲に募集がある
ブログは稼げるまで時間がかかる


ブログを始めたのは2022年7月です。家族の介護のために時短勤務へ切り替え、仕事が昼過ぎに終わるようになったのがきっかけでした。
最初の報酬まで10か月
最初の報酬が確定したのは、始めてから10か月後の2023年5月でした。金額は237円です。
当時はAIを使っておらず、1記事を書き上げるのに20時間以上かかっていました。



最初の1年は、報酬よりも「書き続けられるか」の勝負でした。
報酬は月ごとに大きく動く
ブログの報酬を、時期ごとにまとめました。広告の管理画面に残る確定報酬で、運営していた全サイトの合計です。自分で申し込んだ分は除いています。
| 時期 | 月の報酬 | できごと |
|---|---|---|
| 2023年 | 月平均 約800円 | 5月に最初の報酬 (237円) |
| 2024年 | 月平均 約5,500円 | 12月に月3万1千円 |
| 2025年1〜5月 | 月平均 約2万2千円 | 在職の最後の5か月 |
| 2025年6〜9月 | 8千〜1万6千円 | 退職 Googleの大きな更新 |
| 2025年10〜12月 | 1万9千〜2万5千円 | 一時的に回復 |
| 2026年1〜8月 | 4千〜1万4千円 | 更新のたびに落ちる |
報酬が伸びたのは、アフィリエイトに向いたジャンルで2つ目のサイトを始めてからです。いちばん多かった月は3万1千円ほどで、始めてから約2年半かかりました。
ただ、報酬は毎月安定するわけではありません。同じように書き続けていても、Googleの検索順位が入れ替わると、月の報酬が半分以下になることもあります。
常勤なら週11〜18時間
時短勤務のころは、平日4.5時間・休日8時間をブログにあてていました。週にすると38.5時間です。
常勤で当直や残業があったころなら、私の見積もりでは平日1〜2時間・休日3〜4時間が限度。週11〜18時間ほどで、時短のころの半分以下になると思います。
常勤のままなら、同じところまで来るのにもっと時間がかかったはずです。
撮影バイトとブログの違い
| 撮影バイト | ブログ | |
|---|---|---|
| お金になるまで | 働いたその月 | 私の場合は10か月 |
| 月ごとの報酬 | 働いた分だけ | 大きく上下する |
| 時間の自由度 | 低い | 高い |
| やめたあと | 収入は止まる | 書いた記事は残る |



すぐのお金ならバイト、積み上げならブログ。目的で選ぶのがいちばんですよ。
時間が足りないならAIを使う


常勤の技師にとって、いちばんの壁は時間です。今から在宅の副業を始めるなら、AIで作業を縮める方法は知っておいて損はありません。
在職中の私は、AIを使っていませんでした。
退職後にAIを取り入れ、書き方の決まりを整えてからは、1記事を書いて公開の準備を終えるまで70分ほどになりました。
決まりがないままAIを使っていたころは、1記事に3時間ほどかかっていました。
時間が縮んだのは、AIを入れたことに加えて、書き方の決まりを先に作ったからです。



在職中にAIがあれば、書く時間はずっと短くできたと思います。
退職後には、医療・健康分野のライターの仕事にも応募してみました。応募から受注までの記録は、別のサイトのWebライター副業をやってみた記録で数字ごと公開しています。
辞めてフリーランスになる前に


副業が軌道に乗ると、「いっそ辞めて独立しようか」と考える人もいます。ただ、技師の独立には制度の壁があります。
診療放射線技師は、医師または歯科医師の指示がないと放射線を人体に照射できません(診療放射線技師法26条)。技師が1人で撮影の院を開くことはできないのです。
業務委託で複数の施設の撮影を請け負う、フリーランスの技師もいます。私はこの働き方を経験していないので、紹介にとどめます。
私が辞めたあとの報酬
私は2025年5月に病院を辞め、在宅で働くようになりました。作業時間は、在職中より増えています。
それでも、退職後15か月の報酬は月平均1万2千円ほど。在職の最後の12か月(月平均1万4千円ほど)を下回りました。
報酬が増えなかった理由
- 増えた時間の多くを、新しいサイトの準備と立ち上げに回した(報酬の出ていたサイトに使ったのは全体の3割ほど)
- 家族の介護もあり、毎日同じだけ時間を取れたわけではなかった
- Googleの大きな更新(コアアップデート)の時期に、報酬が大きく落ちたことが3回あった



辞めて時間が増えても、報酬はすぐには増えませんでした。
専業になれば稼げるわけではありません。辞めるのは、副業で手応えをつかんでからがいいと思います。
私が辞める前に選んだのは、時短勤務で今の職場に残りつつ、副業する道でした。その3年間の働き方は、こちらの記事で詳しく書いています。
キャリア全体の組み立て方は、放射線技師のキャリアプランに整理してあります。
まとめ|副業は本業を続けながら試す


技師の副業には、すぐにお金になる撮影のアルバイトと、時間をかけて積み上げる在宅のブログの2つがあります。どちらを選ぶにしても、出発点は勤め先の規則の確認です。
この記事のポイント
- 自治体直営の病院は許可制、それ以外は就業規則を確認
- 撮影バイトは半日1万円以上でも、休日が消える
- ブログは最初の報酬まで10か月、報酬は月ごとに大きく動く
私の場合、辞めて時間が増えても報酬は増えませんでした。副業の良さは、本業を続けながら試せることにあります。
本業という土台があれば、副業でつまずいても立て直せます。



迷ったら、まずは就業規則を開くところからです。
勤め先の規則で副業が難しいなら、副業を認める職場へ移るのも1つの道です。副業の可否は、転職エージェントを通せば応募前に確かめられます。
まずは転職サイトに登録して、副業ができる職場かどうかを担当者に聞いてみてください。
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17年分の給与明細から、技師の年収が何で動くかを書いています。
病院・クリニック・企業など、転職先5つの働き方を比べました。



